銘 光世
長さ 70.6センチメートル
反り 2.2センチメートル
元幅 2.91センチメートル
先幅 1.9センチメートル
文化庁編『新版 戦災等による焼失文化財』
[平成15年10月20日、戎光祥出版株式会社]より
享保6年に吉宗公から寄進されたものである。光世は鎌倉時代末期の筑後国三池の刀工。
拵は糸巻太刀拵で、総金具は赤銅魚子地金色絵割菱紋、鞘は金梨子地割菱紋蒔絵、柄並びに渡巻は茶地金欄包み花色糸巻き。太刀箱は黒蝋色塗り、開き蓋で錠前付きだという。
大正13年4月15日に国宝に指定されていたが、昭和20年7月9日の和歌山大空襲のさいに焼失した。現在は刀身をのこすのみである。
封込太刀守
当社にはこの太刀の刀身をかたどった封込太刀守がある。

参考文献
文化庁編『増訂版 戦災等による焼失文化財』[昭和58年12月15
日、臨川書店]
文化庁編『新版 戦災等による焼失文化財』[平成15年10月20日、戎光祥出版株式会社]
フェルケール博物館「戦災等による焼失文化財写真展」(平成16年12月23日~平成17年2月6日)で当神社所蔵の旧国宝の太刀が紹介されました。